過去を消して、未来に生きる?日本共産党のご都合主義。
日本共産党が86年周年を迎えたとのことである。全くのデタラメだ。まだ、こんなことを言っているのか。その月日を党創立とするなら、戦前の全党活動に責任を負う必要がある。
志位委員長は、過去の先輩の奮闘のもとに今の党がある。と講演で述べているが、それなら、はっきり国民に謝罪すべきだ。
http://www.jcp.or.jp/movie/news_mov/20080830/index.html
市川正一という人がいる。戦前に非合法共産党員として活動した人である。
赤旗では以下のように紹介されている。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-08-16/ftp20070816faq12_01_0.html
しかし、その記事にも引用されている市川正一著「日本共産党闘争小史」では以下のような著述がみられる。
「レーニンは、世界中に第二インタナショナルの崩壊を宣言し、第三インタナショナルを創立した。コミンテルンは、プロレタリア革命のための、またプロレタリア独裁のための世界党として、世界の植民地・半植民地の民族、最も搾取され抑圧されている民族の力強い盾として、世界革命の総司令部として、ボリシェヴィキの光輝ある伝統によってつねにいっさいの日和見主義を克服しながら年毎に強大をくわえている」
日本共産党の党史をみると、それはコミンテルン日本支部として発足したとある。また、立党当初から非合法に身を置くという異例の党、それはコミンテルンからの資金援助なしにありえなかった。後に、戦後長い経緯のもとに、日本共産党はソ連崩壊を喜んだとしているが、自分たちの第一歩は、その崩壊への道として歩みはじめていたことを忘れている。
さらに市川正一はこう述べている。
「戦争がはじまったならプロレタリアートはブルジョア政府をたおして戦争を内乱へ転化しなければならぬ」
これは第二次世界大戦について述べたものだ。志位委員長は講演で一貫して反戦・平和を貫いたかのように言っているが、上記にみるように戦争化ではクーデターを意図していた。戦後の武装闘争時期も含め、これらの曲げることの出来ない証拠に基づいた過去を日本共産党は、全く謝罪していないばかりか、自分たちの手柄かのように言い続けている。
市川正一氏は「日本ソヴェト政府樹立とのたたかったという理由をもって」裁かれることの不当性を述べている。
この時、コミンテルン日本支部が本当に戦争を内乱化し、「日本ソヴェト政府樹立」などということになっていたら、現在の平和的日本はない。ソ連をはじめとした共産主義国家がいかに国民を監視し、独裁政治の横暴をおこなっていたことはソ連崩壊によって明らかになった。そこに日本を導こうとした「日本共産党」、政策では80年代、良いことを言っていたから私も騙されたけれども、とんでもない党利党略の政党である。
最後に、自分たちが戦っている相手は資本主義者だと単純化して思い込んでいる日本共産党、現実は資本主義ではないよ。資本主義ってのは共産主義者が対立相手の呼び方としてレッテルをはったものであり、実際の経済状態とは異なる。現実はもっと複雑である。
それを単純化すれば、市場(自由)経済と法律による統制というのが最も簡単な言い表し方であろう。現在、それぞれの産業分野で専門家・技術家なしでは成り立たないほど、経済流通品は高度化している。それらの専門的科学的根拠こそが歴史を進める。だから、これからの人類は大変なのだ。おおまかにでも専門分野の入り口程度の知識はもたないと政治全体を討論できない。しかし、そのような自由な政策集団がこれからはその時代の要請を受けて、活躍するであろう。
社会主義・共産主義ってのは認知の歪みであり、ささいな出来事をあまりに一般化する無責任な思想である。我々、個人は、自分の頭で考えた思想においてのみ行動しなければこの国はたちゆかなくなる。
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