文化・芸術

2007年8月 5日 (日)

詩人:釈尊

このところ、図書館で借りたビデオ「釈迦とその弟子たち」をみていた。このNHK市民大学の講師「奈良泰明」氏によると、釈迦というのは部族の名前で、仏陀というのは悟りを開いた人という意味だから誰でも仏陀になれる。釈尊とは、「釈迦族の尊者」という意味なので釈尊と呼ぶことにする、と言っている。

ところで、その釈尊だが私は、この人は詩人だなあ、と思うのである。なぜなら、詩人は人生のいろんな場面を詩にするから、ある面では矛盾が出てきて当然で、論文のようなわけにはいかない。ということで、次のお経を紹介しよう。

「自分のためにも、他人のためにも、子を望んではならぬ。財をも国も望んではならぬ。邪なしかたによって自己の繁栄を願うてはならぬ。(道にかなった)行いあり、明らかな智慧あり、真理にしたがっておれ」(「真理のことば」(ダンマパダ)、第7章 真人 84)

「父母につかえること、妻子を愛し護ること、仕事に秩序あり混乱せぬこと、――これがこよなき幸せである」(「ブッダのことば」(スッタニパータ)、第二 小なる章 四 こよなき幸せ)

それぞれ設定されている状況が違うのは理解できるが、一方では「子を望むな」と説き、一方では「妻子を護ること」と説いている。状況によって矛盾した内容が出てくるということ、まことに詩人であって、いやー、考えちゃうよなあ。冴えてるよなあ。と子煩悩に悩み、一人つぶやく私であった。

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